知っておきたい!水の用語集

ROフィルター(逆浸透膜)とはなにか?浄水器との違いについて解説

ROフィルター(逆浸透膜)とは

ROフィルター(逆浸透膜)はろ過膜の一種で、原水から水分子以外の不純物を透過しない特殊な膜を指します。
英語では“ Reverse Osmosis Membrane ”といい、3つの頭文字を取って「ROフィルター」、または「RO膜」などと呼ばれています。

ROフィルター(逆浸透膜)は、1950年代のアメリカで海水から飲料水を確保するために開発され、孔の直径が0.001マイクロメートル以下と超微細です。
このフィルターに原水を通すことで、水分子のみを通過させ、水中に含まれる塩素、雑菌、ウイルスなどの不純物に加えて、トリハロメタン、アスベスト、環境ホルモン、農薬などの発がん性物質や放射能物質など、あらゆる物質を99.9%除去することが可能といわれています。

ROフィルターと浄水器の違いは?

ROフィルター(逆浸透膜)と浄水器の違いは、「不純物の除去能力」と「除去できる物質」にあります。
ROフィルターはあらゆる不純物や有害物質を99.9%除去することができるといわれていますが、その中には放射性物質まで含まれています。
一方、一部の浄水器を除く一般的な浄水器には、そこまでの除去力はないとされています。

ROフィルターの除去力の高さ

2011年3月に起きた東日本大震災では、原発事故によって放射性物質が検出されたことで、一時期水道水への不安が広がりました。多くの人々がペットボトル水の確保に奔走されたことはまだ記憶にあるかと思われます。こうしたことからも、ROフィルターは注目を集めるようになりました。
また、近年では気候変動以外の問題として「環境ホルモン」や、海洋に漂う「マイクロプラスチック」などの課題も浮き彫りになっていますが、ROフィルターはこうした物質も除去できるといわれています。
一方、デメリットとしては浄水に時間がかかるということ、70%の廃棄水ができてしまうことなどが挙げられます。

次に浄水器について、現在、家庭用で販売されている一般的な浄水器はさまざまな種類があります。主に「蛇口直結型」「水栓一体型」「据え置き型「ポット・ピッチャー型」「アンダーシンク型」「ウォーターサーバー型」などがあります。
どのタイプの浄水器が適しているかは、使用される人の用途や頻度にもよります。そして家庭用浄水器の除去能力については、原水をろ過するためのフィルター(ろ材)によっても変わってくるようです。ここでは主なフィルター(ろ材)3種類をご紹介します。

活性炭

活性炭は、木、石炭、椰子殻、竹などを高熱で焼いて作られた炭のことです。浄水器のフィルター(ろ材)には、椰子殻で作られた活性炭がよく使われています。
活性炭のフィルターの孔は直径5マイクロメートル以下で、表面に無数の小さな穴があり、それらが分子状の有機物などの不純物質を吸着させます。これによってカルキ臭、カビ臭、残留塩素、トリハロメタン、農薬などを除去することが可能となっています。
現在、浄水器に使用されるフィルターとしてはもっともポピュラーとなっているようです。

中空糸膜

中空糸は、ポリエチレンなどの素材で作られた内部に0.001〜0.1マイクロメートルの孔が空いている糸タイプの除去装置です。糸の表面には細菌も通さないほどの小さな孔があり、その糸を束ねた状態となっています。これによってカビ、鉄サビ、濁り成分、一般細菌などを除去することが可能です。使用する際は、活性炭と組み合わせるとろ過能力が高まります。デメリットとしてはフィルターが詰まりやすい点が挙げられ、他の素材のフィルターよりも交換頻度が早いとされています。

セラミック

セラミックは、表面に空いている大量の微細な孔に不純物を除去する働きがあります。セラミックによる不純物除去能力はだいたい中空糸膜と同程度だとされ、これによって一般細菌、カビ、サビなどを除去することが可能なほか、耐熱性がある点や薬品にも強い点が特徴です。
デメリットとしては、目詰まりが起きやすい点が挙げられます。また、セラミックは活性炭と併用されることが多くなっています。

このように、ROフィルターと浄水器ではそれぞれ特徴が異なるほか、フィルター(ろ材)によっても除去できる物質が変わってくるようです。
利用する際は、使いやすく目的に合うものを選びましょう。

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