サウナと水分補給

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執筆者プロフィール
はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。

サウナで「整う」とは

近年のサウナブームにより、「整う」という言葉を一度は耳にしたことがある人も多くいるでしょう。サウナで「整う」とは、サウナ→水風呂→休憩のセットを何度か繰り返したのちに、脳が冴えるような感覚や、深いリラックス状態になることを指します。体の内部からじんわりと温まることで満足感や高揚感・快感などが得られ、脳が活性化している状態です。

サウナで整うと、下記のような効果が期待できます。

●疲労回復
リラックス効果が高まり、肉体的な疲労だけでなく、心の疲労回復にもつながると言われています。
●快眠
大量の汗をかくことで運動したような疲労感があるため、快眠効果が高まると言われています。
●肌荒れ改善、美肌効果
毛穴から汚れや余分な皮脂が排出され、ニキビや肌荒れの予防効果が期待できます。

上記以外にも、代謝アップや冷え性の改善、デトックス、ダイエット、肩こりや腰痛の改善など、サウナにはさまざまな効果が期待できます。体を内部から温め血流を良くすることで、体内のあらゆる細胞へ酸素や栄養を届けたり、二酸化炭素や老廃物を回収したりする働きが促進されるのです。

また、サウナは通常のお風呂と異なり、水圧がかからず、温熱効果だけを得られるといったメリットもあります。

サウナで整うには水分が必要

サウナでは汗をたくさんかくため、脱水症状を起こしやすくなります。1回のサウナで失われる水分量は300〜400ml、多い人では500mlにもなると言われており、セット回数を重ねるほど増えていきます。長時間サウナに入る場合には、1L前後の水分が失われることもあるでしょう。睡眠時の汗で失われる水分量は350mlほどと言われますが、サウナは短時間でそれ以上の水分を消費してしまうのです。

発汗による効果を目的としてサウナに入る人もいるかと思います。水分の足りていない状態でサウナに入ってしまうと、汗をかいて水分量が極端に減ってしまい、脱水症状を引き起こしかねません。

脱水状態になると、体内の血液量が減少し酸素が全身に行き渡らなくなってしまいます。その結果、頭痛やめまいなどの症状が現れるほか、ひどい場合は呼吸困難や筋肉麻痺などを引き起こしてしまう場合もあります。さらに、脱水状態が継続すると、血流が悪くなり血栓ができやすくなってしまいます。このような症状を引き起こさないためにも、サウナに入る際は水分を十分に補う必要があるのです。

「整う」ことに必死になるあまり体調不良を招いては元も子もありませんので、必ず水分補給を行ってからサウナに入りましょう。もしサウナに入っていて体調が悪いと感じたら、無理をせずサウナから出るようにしましょう。

サウナで水分補給をするタイミング

水分補給は、サウナの入浴前後に行うのが良いとされています。「入浴中の方が効率が良いのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、入浴中に水分を補給するとすぐに血液で吸収され、そのまま発汗してしまいます。老廃物の排出がうまく行われず、サウナによる効果が減少してしまう可能性があるのです。

サウナ前

水分は、まずサウナに入る前に補給します。内臓の働きが活性化し効率良く体を温め、しっかりと気持ちのいい汗をかけるでしょう。また、先に水分を補給しておくことで、脱水症状の予防にもなります。

サウナ→水風呂を終えて休憩しまた新たにセットを始める際も、水分補給を忘れないでください。

サウナ後

最後に、失われた水分を確実に補うため、すべてのセットが終わった後にも水分補給をしましょう。少なくともコップ1杯以上の水分を飲むようにしてください。

サウナでの水分補給に適した飲み物

サウナに入ると大量の汗をかきますが、水分だけではなくミネラルも一緒に補うのがおすすめです。また、糖分やカフェインが入った飲み物やアルコールを摂取する際は注意が必要です。

ミネラル入り飲料がおすすめ

サウナの際に補給する水分はミネラル入りの飲み物がおすすめです。サウナに入ると大量の汗をかきます。それによって体から水分が失われるのですが、汗に含まれるのは水分だけではありません。

人間の汗には、水分の他に塩分(ナトリウム)をはじめとする電解質が含まれます。水分補給として水を飲む場合は、ミネラルを同時に摂取すると良いでしょう。

スポーツドリンクやカフェイン入り飲料は注意が必要

糖分やミネラルを含むスポーツドリンクは、体に吸収されやすく、摂取しすぎると肥満や糖尿病につながるリスクがあります。水分補給として飲む場合は、飲み過ぎに注意してください。

カフェインを含むコーヒーや紅茶・緑茶などは、利尿作用があるため、水分が余計に失われてしまう可能性があります。そのため、水分補給にはあまり適していません。糖分を多く含むジュースも避けるのが無難です。

サウナ前のアルコールは厳禁

サウナ前のアルコールはおすすめできません。サウナに入ると血管が拡張し血流が促進されますが、アルコールにも同様の働きがあります。そのため、サウナとアルコールを掛け合わせてしまうと、血管を大きく広げ、心臓発作を招く可能性があるのです。また、アルコールには利尿作用もあるため、サウナ前に摂取すると水分がどんどん失われてしまいます。
サウナ前はアルコールを飲まないようにし、もし飲んだ場合は入るのをやめておきましょう。

サウナで整う際は水分補給を忘れずに

疲労回復や快眠・肌荒れ改善などさまざまなメリットを享受できるサウナ。「整う」とは、サウナ→水風呂→休憩のセットを繰り返し、リフレッシュ感などの心地良さで満たされる状態のことを言います。

サウナには発汗作用があり多くの水分を失うため、入浴する際には水分補給が欠かせません。水分補給をせずにサウナに入ると、頭痛やめまいのほか、ひどい場合は呼吸困難などの症状を引き起こすこともあります。しっかり整うためにも、水分補給のタイミングや飲み物についても押さえておくと良いでしょう。

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