Vol.3
開発の苦労とこれから

常温水とは何度か?

当時、冷水・温水だけではなく、常温水が出る製品の開発ははじめての試み。

杉本

そもそも「常温水とはなんぞや?」というところから始めました。この部分はエンジニアチームで、かなり苦労した記憶があります。いろいろ調べてみても「10℃〜25℃」と非常に曖昧で答えがない。

大原

結局、当初は常温水のタンクから出水するようにしていたのですが、夏場と冬場で当然温度が変わってしまいます。
社内でも「これは常温水なのか…?」など議論が起こったのを覚えています。

沢田

実際に開発メンバーから「常温水がぬるい」との声もあって。やはり温くなってしまう課題に対して、解決を目指していくことになりました。

その後、トライ&エラーを重ね、常にちょうど良い温度の常温水が出るような仕組みが完成しました。

ギリギリまで削ったコンパクトなサーバーサイズ。

イメージ画像 : インタビュー中の様子

ハミングウォーターの特徴の1つが、本体のコンパクトさにあります。販売から4年経った今でも、競合他社のモデルよりもコンパクトなサイズに収まっています。

木南

お客さまからも「スリムでスタイリッシュで素敵ですね」という声はたくさんいただいている部分なので、開発時にこだわってよかったなと思っています。

大原

どうスリムにできるか。という点は常に課題でした。

スリムなままに、先ほど話に出たflowsカーブ(*1)の箇所は極限まで内側に削りたいマーケティング側と、機能面への影響を考慮したいエンジニア側、両者の意見が何度もぶつかりました。しかし、この苦労のせめぎ合いがあったからこそ、高機能でコンパクトなハミングウォーターが実現できたともいえます。

出水量などプログラムの制御に苦戦。

イメージ画像 : Humming Waterから水を注ぐ様子

レバー式ではなく、ボタンで操作できるパネル式を採用したのもはじめての試みでした。

杉本

操作パネルのプログラムは、一見ただお水を出すだけに見えて、意外にも複雑な制御が必要でしたね。

何度も苦労して要件を伝えて、完成したのが現在のハミングウォーターに搭載されているプログラムです。このように、見えない箇所に関しても、いかにユーザーにとって使いやすいかを考え、細かい調整がありました。

ハイエンドな機能の検討も。

イメージ画像 : Humming Waterが並んでいる様子

現在は、シンプルなボタン式の操作パネルを採用していますが、本当はもっと高機能な操作パネルも検討されていました。

木南

企画の段階では、ボタン式ではなく、IHのようなタッチパネル式も検討されていました。操作パネル自体も、折りたたみができたり、指をかざしたらこちらを向いたりするなど、ハイスペックなものはどうかという話もありました。

機能とコストのバランスを検討しながら、お客様にとって最適な製品は何か議論を重ね、現在のハミングウォーターが完成しています。

リリース後の反響と目指すもの。

イメージ画像 : インタビュー中の様子

リリース後、ちょうど世界的なコロナ禍に突入することになり、非接触の商材だったこともあって爆発的に販売台数が伸びていきました。

ハミングウォーターは、当時まだ認知度が高くなかった浄水型ウォーターサーバー自体の市場を大きく広げていく形になりました。

沢田

開発後、ユーザーから「手放すことができません」と言われた時に、これはハマったなあという感じがありました。本当に苦労して開発した甲斐があったなと思える瞬間でしたね。本当にうれしかったです。

開発当初からの想いでもあった「日常的にたっぷりおいしいお水が飲めるウォーターサーバーにしたい」というビジョンから出来上がったハミングウォーターは、お客さまから高く評価いただいています。

ONE TEAMで、常にお客さまに寄り添うことを大切に。

イメージ画像 : インタビュー中の様子

コスモライフの企業理念は「人を咲かせる」です。人の心を潤して幸せにする、人々が思わず笑顔になる源となるなどの想いが込められています。

お客さまの日常に寄り添って、お客さまの目線で考えて行動していく。そのような社風が根付いているからこそ、開発段階からお客さまの生の声を聞いて、こだわりが詰まったハミングウォーター「flows」が生まれました。

ハミングウォーターは、これからも多くの方の様々な生活に寄り添って、1人ひとりの「自分らしさ」を支えていく。そんな存在を目指し続けます。

ウォーターサーバー累計販売台数No.1

※日本マーケティングリサーチ機構調べ 2022年11月期浄水型ウォーターサーバーに関する指定領域における市場調査 ※サービス開始~2021年末の累計数