RO水とは何?水道水のこと?ミネラルウォーターの一種?

更新日:

執筆者プロフィール
はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。

RO水とはいったい何?

RO水とは、水道水などの原水を逆浸透膜(RO膜)※という特殊なフィルターでろ過することで、水分子以外のほぼすべての不純物を除去したお水のことです。ナノテクノロジーを駆使した逆浸透膜(RO膜)は海水を真水に変えることさえできる優れた技術で、逆浸透膜(RO膜)でろ過されたお水は、「純水」や「ピュアウォーター」などと呼ばれることもあります。RO水はペットボトルなどの容器に入れて販売されているほか、ウォーターサーバーのお水としても用いられています。また、食品加工や工業、医療などでも活用されています。

※逆浸透膜(RO膜)とは…
フィルター膜の大きさは、0.0001ミクロン(1ミクロンは、1ミリの1000分の1の大きさ)
除去できる不純物は、ダイオキシン、ホルムアルデヒド、砒素、農薬類、トリハロメタン、トリクロロエチレン、ハロゲン化合物、鉛、水銀など
逆浸透膜(RO膜)でろ過すると塩素や雑菌、ウィルスなどの不純物や汚染物質が1000万分の1mmという極小のものまで完全に除去できます。また、放射性物質である放射性ヨウ素(I-131)が溶け込んだお水のろ過にも有効性を発揮し、放射性物質を取り除ける唯一のフィルターでもあります。

RO水、浄水、天然水を比較してみよう

今回のテーマである「RO水」とは別に、お水の種類には「浄水」と「天然水」があります。
この3種のお水をすみ分けしてみようと思います。

まずは天然水。ペットボトルのお水やウォーターサーバーのお水としては、RO水と共に天然水がよく耳にし、お馴染みではないでしょうか。
天然水は地下水をくみ上げて沈殿・ろ過・加熱処理を行ったお水です。天然水は、採水する水源によってそれぞれ特徴があり、マグネシウムやカルシウムなどのミネラル成分が異なります。本来のお水自体の味を損なわないように沈殿、ろ過、加熱殺菌処理などを行いますが、メーカーによっては殺菌処理を行なっていない場合もあります。つまり、逆浸透膜(RO膜)を使ってろ過されたRO水よりは、浄水性能が弱いということにもなります。また、採水地の土壌の状態が品質に影響します。採水地によって含有されるミネラルの量が変わることもありますので、味に敏感な方はその微妙な違いに気付くかもしれません。

ちなみに天然水の食品衛生法第11条で定められた検査項目は、製造過程で殺菌・除菌を行わない場合は約14項目、製造過程で殺菌・除菌した場合は39項目です。

それでは、RO水はどうでしょうか?
先にも述べたように、RO水は主に水道水を逆浸透膜(RO膜)でろ過したお水です。
RO水の元となる水道水の検査項目は51項目もあり、天然水より厳しい基準となっています。RO水は、厳しい検査基準をすべてクリアした水道水や地下水を、さらに逆浸透膜(RO膜)でろ過した限りなく純水に近いお水です。
RO水の最大の特徴は、清浄性の高さです。逆浸透膜(RO膜)は、通常のフィルターでは取り除くことのできないイオンや金属、ウィルスなどもほぼすべてを除去することができます。余計な物質が含まれていないので、料理や飲み物に使っても素材の味わいや香りを損ねることがありません。
また、RO水は天然水と違い、いつも同じ品質で供給されるというメリットもあります。逆浸透膜(RO膜)を通すとお水の分子より大きい分子がすべてろ過されるので、どんなお水もほぼ純水の状態になりますし、常に一定の品質が保たれます。 その一方、RO水はお水に含まれるほとんどすべての物質を除去しますので、お水に含まれるミネラルも取り除かれてしまいます。ミネラルはお水に味わいを与える要素のひとつですので、RO水は天然水と比べて味わいや香りの特徴は少なくなります。RO水はミネラル成分がほぼ取り除かれるため、硬度0に近いお水になります。中には逆浸透膜(RO膜)で不純物を除去した後で、ミネラルを添加している商品もあり、「人工的」という印象を持っていらっしゃる方も多いかもしれません。

最後に浄水を比べてみます。
浄水は51項目もの厳しい基準をクリアした水道水をさらに、浄水器のフィルターのろ材によって、除去します。ろ材の種類によって除去できる物質はことなります。主に活性炭や中空糸膜などが用いられていることがほとんどです。
ハミングウォーター(浄水)は、水道水をろ過して使用するため、天然水ではありません。また、逆浸透膜(RO膜)を使用しておりませんので、RO水でもありません。
ハミングウォーターは厳しい基準をクリアした水道水をさらに、マイクロフィルター(高密度圧縮活性炭)とウルトラフィルター(限外ろ過中空糸膜)のダブルのフィルターで、不純物をカットしますので、水道水の気になる残留塩素やカルキ臭は十分に除去できます。また、ハミングウォーターは天然水やRO水の多くの商品のように、使用すればするだけ費用がかかるものではありません。毎月定額なので、使用量を気にせずに、浄水された安全な水道水をどんどん使えるのが利点ではないでしょうか?

RO水、浄水、天然水とは原水・処理方法などが異なるものなので、どちらがよいということではなく、好みや用途によって適したお水を使い分けるのも良いかもしれません。

関連記事

ハミングウォーターがあるとこんなに便利!利用シーン6選

記事を読む

レンタルだから気軽にはじめられるウォーターサーバーのある暮らし

記事を読む

ウォーターサーバー、自分に合ったタイプはどれ?

記事を読む

安いだけでウォーターサーバーを選んでも大丈夫?費用や注意点を解説

記事を読む

ウォーターサーバー、どこにおくのが正解?

記事を読む

連載企画

浄水器と比べてみよう!

ウォーターサーバーと浄水器との比較情報、フィルターや選び方など解説しています。

記事を読む

知っておきたい!水の用語集

水の種類・水道水に含まれる成分など、ウォーターサーバー関連用語を解説します。

記事を読む

ウォーターサーバーについてもっと詳しく!

ウォーターサーバーについて、電気代や用途、選び方まで様々な情報を紹介します。

記事を読む

暮らしに役立つお水の知識

ペットに適したお水の種類や、賞味期限など普段使っているお水にについて解説します。

記事を読む

赤ちゃんとこどものために

赤ちゃんとこどもに関するお役立ち情報、ウォーターサーバー活用法をご紹介。

記事を読む

美容・健康に嬉しいお水の効果

身近にあるお水が、私たちの健康や美容にもたらすの効果について詳しくご紹介します。

記事を読む

もしもの時の災害に備えて

ウォーターサーバーの災害時への対策や活用方法をご紹介。

記事を読む

徹底解明!ハミングウォーター

ハミングウォーターを実際に一般の方に使ってもらい、レビューを頂いています。

記事を読む

水道水との付き合い方、教えます。

水道水をもっと知るために、成分を調査したり、おいしく飲める方法を探求しています。

記事を読む

ウォーターサーバー累計販売台数No.1

※日本マーケティングリサーチ機構調べ 2022年11月期浄水型ウォーターサーバーに関する指定領域における市場調査 ※サービス開始~2021年末の累計数