- 執筆者プロフィール
- はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。
離乳食 完了期はいつから?
1日3回の食事と補食(おやつ)から必要なエネルギーや栄養素を摂れるようになる時期です。この時期になると、形のある食べ物を噛んで潰すことができるので、また一段と食事の幅が広がります。
離乳食 完了期をスタートさせる目安は、12〜18ヵ月(1〜1歳半)とされていますが、目安程度に考え、赤ちゃんの食事の様子を見て、進めていきましょう。
【離乳食 完了期に移行する目安】
・歯を使い、噛んだりかじったりが上手になる
・手づかみ食べから、スプーンやフォークも使いたい意志が見られる
・前歯が8本以上生え揃う
・前歯で一口の量を噛み取れるようになる
家族の食事の仲間入り
完了期になると、1日3食が大人と同じタイミングで摂れるようになるので、みんなと一緒に食卓を囲むことができます。これは赤ちゃんにとって、とてもうれしいこと。みんなの顔を見ながら、お話しながらの食事で、一層赤ちゃんの笑顔がたくさん見られると思います。
補食(おやつ)は1日1〜2回にして、食事に影響しない程度の量にしておくと、3食の食事をしっかり食べてくれます。
食材や味付けの変化は?
軟飯を食べていた赤ちゃんがついに、普通のご飯を食べるようになります。やわらかくしたり、薄味にすれば、大人が食べているものから分け与えることもできるようになりますので、随分と食事をつくるパパやママは楽になるのではないでしょうか。
炭水化物、たんばく質、ビタミン、ミネラルが摂れることを意識し、不足しがちな鉄分を含む食品(大豆、ほうれん草、小松菜、卵、牛肉、豚肉、レバー、まぐろ、青魚など)を入れるようにしましょう。
また、離乳食 完了期はパクパク期とも言われ、歯ぐきで噛めるようになります。野菜やくだものはひと口大程度に大きく切っても、食べられるようになります。歯ぐきで噛める目安は、肉だんご程度のかたさです。大きさやかたさを工夫し、自ら食べる意欲を育てることが大切です。自分で食べたいという気持ちがはやり、たくさん口に含んで詰まらせてしまうことがありますので、しっかり見守ってあげましょう。息子がこのぐらいの時期、私の口癖は「ハムハムして」や「よく噛んで」でした。
離乳食 完了期ですが味付けは引き続き、薄味を心がけ、香辛料を使うのは避けましょう。塩分や脂質が多い食材も避けるほうがよいでしょう。また、肉、魚、卵などの生ものもまだ食べられません。これらはよく火を通すようにしてください。カフェインを含むものも与えない方がよいので、お茶だと麦茶が適しています。
この時になると、卒乳を意識するようになります。しかし、母乳やミルクを飲んではいけないということではありませんので、無理に卒乳することはありません。
1食の量の目安は?
どのぐらいの量を食べさせればよいか悩むことがあるかと思います。下記は目安ですが、参考にして「バランスよく」を心がけましょう。
●炭水化物:前半は軟飯90g、後半は普通のご飯80g(子ども茶碗に軽く1杯程度)
●たんぱく質:魚、肉なら15~20g(鶏ささみ1/2本程度)。豆腐なら50~55g(大さじ3程度)。卵なら全卵1/2~2/3個。
●ビタミン・ミネラル類:野菜、果物を合わせて40~50g(にんじんなら厚さ1cmで3枚程度)
※ビタミン・ミネラル類、たんぱく質は加熱調理前の量です。
離乳食 完了期の「豚ひき肉」を使ったレシピ3つをご紹介します。
離乳食(完了期)簡単レシピ① ――――――――――――――――――――
野菜いろいろ中華あんかけごはん
【材料】
豚ひき肉 80〜100g
ピーマン 50g
えのき 1/4株
玉ねぎ 1/4個
お水 100cc
しょうゆ 小さじ1
砂糖 小さじ1
鶏がらスープの素 小さじ1/2
片栗粉 適量
ごはん 適量
【つくり方】
① ピーマン、えのき、玉ねぎをみじん切りにする。
② ①の野菜を電子レンジ(600w)で1分半〜2分程度加熱する。
③ 豚ひき肉を炒め、色が変わったら②の野菜をすべて入れてさらに炒める。
④ お水、しょうゆ、砂糖、鶏がらスープの素を入れて少し煮る。
⑤ 片栗粉でとろみをつけ、ご飯にかけたら出来上がり。
【補足】
濃いかなと思ったときは、お水を足して調整してください。
離乳食(完了期)簡単レシピ② ――――――――――――――――――――
かぼちゃのコロッケ風
【材料】
豚ひき肉 15g
お水(豚ひき肉の加熱用) 小さじ1
かぼちゃ 40g
玉ねぎ 5g
お水(玉ねぎの加熱用) 大さじ1
パン粉 大さじ1
【つくり方】
① かぼちゃは皮をむきます。
② 玉ねぎはみじん切りにします。大きめの耐熱ボウルにみじん切りにした玉ねぎとお水を入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(500w)で1分程度加熱します。やわらかくなったら、水気を切ります。
③ 別の耐熱ボウルに豚ひき肉とお水を入れ、ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(500w)で30秒程加熱します。中に火が通っているか確認し、通っていれば粗熱を取ります。
④ また別の大きめの耐熱ボウルに①を入れ、ふんわりとラップをし、電子レンジ(500w)で1分30秒程加熱します。
⑤ ④を熱いうちにつぶし、②と③と混ぜ合わせます。
⑥ ⑤を2等分にし、小判型に成形します。
⑦ 中火で熱したフライパンにパン粉を入れ、3分程度空炒りします。きつね色になったら、火からおろします。
⑧ 粗熱が取れた⑦をバットに広げ、⑥にまぶせば、完成。
【補足】
赤ちゃんが大好きなかぼちゃのレシピです。電子レンジを使いますし、空炒りしたパン粉をまぶすだけなので、とてもお手軽です。
離乳食(完了期)簡単レシピ③ ――――――――――――――――――――
豚ひき肉となすの煮物
【材料】
豚ひき肉 90g
なす 1本(120g)
玉ねぎ 1/2個(120g)
お水 大さじ2
ベビー用和風だし 小さじ2
砂糖 ひとつまみ
しょうゆ 少々(3滴程)
サラダ油 少々
【つくり方】
① 豚ひき肉は、ザルに入れ、熱湯をかけ、余分な脂を落とす。
② なすは皮をむき、8mm角程度に切り、お水にさらしておく。玉ねぎも8mm角程度に切る。
③ 小鍋にサラダ油を熱し、豚ひき肉を炒める。そこに②を加え、しばらく炒める。
④ 少しやわらかくなってきたら、お水を加え、ベビー用和風だし、砂糖、しょうゆを入れ、煮詰めて完成。
【補足】
なすは皮がやわらかければ、むかなくても大丈夫です。
冷凍保存ができるので、ストック用にぜひつくってみてください。
お水を使う頻度が多い、離乳食づくり
料理にはお水やお湯を使うことが多く、離乳食も例外ではありません。離乳食づくりの最中にも、「ちょっとお湯がほしい」「冷水をすぐに使いたい」という場面が何度もあります。そんな時に、ハミングウォーターがあれば、冷水・常温水・温水をすぐに使えますし、使う量を気にすることなく、たくさん使えます。ぜひ離乳食づくりに重宝するハミングウォーターを取り入れてみてください。きっと、ぐっと、離乳食づくりが簡単になります。