知っておきたい!水の用語集

ナチュラルウォーターとは?各ミネラルウォーターの違いを解説

更新日 : 2022.01.20

ナチュラルウォーターとは?

ナチュラルウォーターとは、特定の水源から採水した地下水を原水として、ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理をおこなっていない水を指します。
ナチュラルウォーターのことを「天然水」と表記していることもあります。

各ミネラルウォーターの違いは?

日本では、販売されている水をまとめて「ミネラルウォーター」と呼ぶことがありますが、厳密には同じ水といっても、成分や味わいはそれぞれ少しずつちがっているようです。
農林水産省のミネラルウォーター類の品質表示ガイドラインによると、採水した水の処理方法によって、ミネラルウォーター類を「ナチュラルウォーター」「ナチュラルミネラルウォーター」「ミネラルウォーター」「ボトルドウォーター」の4つの品名に分類しています。

ナチュラルウォーターは、特定の水源から採水された地下水で、ろ過・沈殿・加熱殺菌以外の物理的・化学的処理をおこなっていない水です。ナチュラルミネラルウォーターより溶け込んでいるミネラル分が少ない分、飲みやすい味だといわれています。

ナチュラルミネラルウォーターは、ナチュラルウォーターより水中に溶け込んでいるミネラル分が豊富な水です。地表から浸透し、地下を移動中または地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶け込んだ地下水(天然の二酸化炭素が溶解し、発泡性を有する炭酸水を含む)を原水としています。ミネラルウォーター類の約80%が該当しています。

ミネラルウォーターは、ナチュラルミネラルウォーターを原水とし、ミネラル調整・ばっ気・複数の水源から採水した水との混合などによって成分が調整された水です。ナチュラルウォーターやナチュラルミネラルウォーターと比べると、人工的な処理が多い水だといわれています。

そして、ボトルドウォーターは、ナチュラルウォーター・ナチュラルミネラルウォーター・ミネラルウォーターを除いた「飲料可能な水」のことです。
水道法で規定されている基準に照らし合わせて「飲用適」と認められ、地下水以外の地表水、水道水を水源とした水、蒸留水、純水などが原水となっています。
水の処理方法は他の水のように限定されていません。
近年、浄水機能の高さをPRするため、水道水をペットボトルに詰め替えた製品も販売されているほか、イベントなどで配布されています。

おすすめの活用方法は?

毎日の水分補給に

ナチュラルウォーターは、毎日の水分補給として適しています。特にミネラル分の多い水が苦手な人や、軟水の方が体調に合うという人にはいいかもしれません。
ナチュラルウォーターはペットボトルに詰められ、スーパーやコンビニなどで買えるほか通信販売もされています。

薬の服用時に

ナチュラルウォーターは、溶け込んでいるミネラル分を気にせず薬を服用する時にも用いることができます。

日本茶、紅茶、コーヒーに

ナチュラルウォーターは、お茶やコーヒーなどを淹れる際、味わいを邪魔することなくおいしく淹れることができます。

ジュースの希釈用水に

ナチュラルウォーターは、水や炭酸水で数倍に希釈して飲む希釈ジュースをつくる時にも適しています。

お料理のときに

ナチュラルウォーターは、日々のお料理づくりにも使うことができます。素材の味を邪魔する成分がないため、あらゆるお料理に合うといわれています。

ドリンク用の氷づくりに

ドリンク用の氷をナチュラルウォーターでつくることで、水道水のカルキ臭を感じることなく、最後までおいしく飲めるようです。

赤ちゃんのミルク用に

ナチュラルウォーターは硬度が低いため、ミネラル分を気にせずに赤ちゃんのミルクづくりに使うことができます。

家庭用の備蓄水として

日本は自然災害の多い国のため、日ごろから水や食料をある程度備蓄している家庭も多いかもしれません。いざという時のための備蓄用として保管しておくことで、いざという時に安心できることでしょう。

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