- 執筆者プロフィール
- はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。
お水で健康な身体をサポート
お水を飲むことは身体に良いと聞きますが、具体的にどのような効果をもたらすのでしょうか?
今回は血流やリンパ、便秘解消、お肌のうるおいとお水との関係などについて、書いていきたいと思います。
ドロドロ血液?サラサラ血液?
聞いたことがありますか?「ドロドロ血液」や「サラサラ血液」といった言葉。
言葉の響きからして「サラサラ血液」のほうが、身体に良さそうですが、まさにそのとおりで、血液中の水分が減少し、粘度が高い状態になると「ドロドロ血液」になります。そうすると酸素や栄養素がうまく運搬されず、体調不良を起こしたり、脳梗塞や心筋梗塞などの血管が詰まる病気を発症したりする恐れがあると言われています。
血液はその大半がお水でできています。血液は、体内を巡りながら酸素や栄養素を運搬し、老廃物を回収する役割を担っています。血流を整えてこれらの働きがきちんと行われるようにするためには、水分補給がとても大切です。
水分補給だけで「ドロドロ血液」なのか「サラサラ血液」なのかが決まるわけではありません。栄養バランスの良い食事や暴飲暴食をせず、適度な運動をするなど、日々の身体への気遣いとともに、水分補給を行うようにしましょう。
リンパの流れを良くしよう
リンパとはリンパ液・リンパ節・リンパ管の総称です。リンパ液は全身に流れており、リンパ節を介して巡っていきます。
リンパの流れが滞る原因は運動不足や冷え症、水分不足、ストレスなどが考えられます。リンパの流れが悪くなると、毒素を上手く排出できなくなり、肌荒れや慢性的な疲労関係などに繋がります。また、頭痛やリンパ節の腫れ、すぐに風邪をひいてしまうなどの症状を引き起こすと言われています。美容と健康のためにリンパの流れを良くすることは重要です。お水を摂ることでリンパ液の濃度を薄くし、リンパの流れが良くなると言われています。
便秘解消にもお水を飲む習慣を
便秘で悩んでいる方は多いと思います。水分が少ないと便が硬くなり、水分が多いと便が柔らかくなりますが、水分だけを摂れば、慢性的な便秘が改善されるわけではなく、水分と食物繊維が欠かせません。ただたくさんのお水を飲めば良いというわけではありませんので、一日の適切な水分摂取量は守るようにしましょう。例え水分を大量に飲んだとしても、そのお水は腸で吸収されて尿として排出されてしまいますので、便の硬さを左右するわけではありません。さらに、便の滑りを良くするオリーブオイルなどの植物性の油や便を柔らかくするマグネシウムを食事に取り入れてみてください。マグネシウムはひじきや納豆、いりごまなどに含まれています。
水分量が影響するお肌や髪
お肌や髪にとっても水分量が減ると、様々なトラブルを引き起こします。トラブルとまではいかなくても、うるおいやツヤがなくなると見た目にも老けた印象を与えてしまうので、常にうるおいのあるお肌と髪を維持したいものです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、身体の約80%が水分であると言われています。しかし、年齢を重ねるにつれ、体内の水分量は減少していき、高齢になると、身体の水分量は50%程度まで減少すると言われています。このようなことからもお肌のハリが失われる一因は水分量が減ってしまうことが考えられます。
また、お肌の水分量が低下するとバリア機能が低下し、乾燥し、肌荒れや吹き出物などの肌トラブルを引き起こしてしまいます。
髪も同様に水分量が多いと、見た目も美しくハリやツヤがありますが、傷みがひどくなると、ツヤがなくパサついた髪になり、簡単に切れてしまう弱い髪になってしまいます。若い頃、水分を含みうるおいある髪だった人も、大人になるにつれ、度重なるカラーリングや紫外線の影響、ドライヤーなどからダメージを受け、水分が失われていることが多いので、丁寧なケアと水分補給をすることが美しい髪を維持することになります。
正しい水分補給で健康維持を
今回テーマにしていた血液の流れ、リンパ、便秘解消、お肌と髪にはどれも正しい水分補給を心がけることが大切です。
糖分を含む飲み物も飲みすぎに注意するようにしましょう。また、仕事中などについついコーヒーや紅茶などの飲み物を飲むことが多いと思いますが、これらを飲んで「健康のために、水分補給できている!」と思っているのは勘違いです。カフェインが含まれているお茶やコーヒーをたくさん飲むと利尿作用がありますので、補給した水分までも体外へ排出してしまいます。ですから、お茶やコーヒーを飲むのは気分転換程度にし、水分補給はお水を飲むことをおすすめします。
また、冷たすぎるお水を避け、常温水を飲むようにしましょう。冷たすぎるお水は身体への吸収が悪く、身体を冷やしてしまう恐れがあり、血流を悪くしてしまいます。白湯が良いと言われるのはそのためです。
たくさんのお水を一度に飲むことは避けましょう。身体に負担がかかってしまいます。起床時、食事のタイミング、帰宅時、入浴前後など、一日に何度かに分けて、水分補給するようにしましょう。