水道水との付き合い方、教えます。

水道水の残留塩素をウォーターサーバー並みに除去できるのか?木炭(備長炭)とレモンの力を検証!<前編>

執筆者プロフィール

フリーランスのライター、編集者。奥さんと小学4年生、小学1年生の子供と4人暮らし。40歳を機に、心身ともに健やかで居続けることを意識しスポーツジムに通う。お水は常にマイボトルで持ち歩き、こまめな水分補給を心掛けている。

水道水を使った浄水型ウォーターサーバーの残留塩素除去能力

以前に投稿したこちらの記事「日本の水道水って飲めるから安心!?残留塩素を調査」では、実際に「水道水の中にどれくらいの残留塩素が含まれているのか?」「水道水の浄水型ウォーターサーバーで浄水したお水の中に残留塩素は、存在しているのか?」などを実験を通して明らかにしました。
その結果、
・水道水に含まれていた残留塩素 → 約0.3ppm
・水道水の浄水型ウォーターサーバー『ハミングウォーター』で浄水したお水の残留塩素 → ほぼ 0ppm
でした。

その時の実験結果の写真がこちら。左の写真が水道水の残留塩素の結果、右の写真が水道水の浄水型ウォーターサーバーで浄水したお水の残留塩素の結果です。日本の水道水は世界でも有数の綺麗な水ですが、浄水場での処理工程の中で塩素処理をして消毒する工程があるため、綺麗に浄水処理された水道水には塩素が残ってしまいます。

水道水の残留塩素 vs 木炭(備長炭)vs レモン

ここからが本番です。よく飲食店のピッチャーの冷水に「木炭」や「レモン」が入っているのを見かけます。水道水の独特の香りを軽減し、美味しくなるように加えられているとか、木炭には不純物を取り除く効果があるという話も聞きます。本当なのか気になります。

今回は、本当に「木炭」(今回は備長炭を使用)と「レモン」に水道水の浄水型ウォーターサーバーのような残留塩素を除去して水道水を綺麗にする能力があるのか、ということを水質検査セットを使用して調査してみたいと思います。

使用したものはこちらです。

さて、某ホームセンター&スーパーマーケットで購入した「備長炭」&「レモン」は、水道水の残留塩素を一体どれだけ除去してくれるのでしょうか?
残留塩素の調査は、以前の実験でもお世話になった共立理化学研究所さんのパックテスト「おいしい水 検査セット~おいしさを数値で見てみよう~」を使って調査したいと思います。

「レモン」はビタミンCも豊富なので、さっぱりとした味になるので、残留塩素を除去してくれそうなイメージがあります。しかし「木炭」(今回は備長炭を使用)は、正直なところ水が濁るだけじゃないかと思ってしまいます。

水道水の浄水型ウォーターサーバーであるハミングウォーター・flows(フローズ)の2段階式浄水フィルターの片側にあるような「マイクロフィルター 高密度圧縮活性炭」になると「あ、これが不純物を除去してくれるんだ、2段階式だしなんか強力そうだな~」と思えるので安心できますが、今回はホームセンターで手軽に手に入るただの木炭での試みです。少しドキドキしながら進行します。

果てしてどうなるか、実験の結果が楽しみです。

まずは特に気になる木炭(備長炭)から残留塩素除去実験をスタート

グラスに水道水を注いで準備を始めていきます。木炭(備長炭)の体積を踏まえてグラスに注ぐ水道水の量は、やや少なめに調整しています。

いざ、木炭(備長炭)を水道水の入ったグラスに投入します。この時備長炭の周りに付着している煤(すす)で水道水が真っ黒にならない様に、予め木炭(備長炭)を軽く水洗いしたものを使用しています。

入りました。水位的にまだほんの少し余裕があったので、炭の欠片をもう一つ入れてみたいと思います。

投入完了です。この木炭(備長炭)を追加投入した時点では、正直なところ、備長炭の残留塩素除去能力をまだ疑っていました。

木炭(備長炭)が水道水の残留塩素と戦い始めた

ちょっと大げさな見出しではありますが、水道水に木炭(備長炭)を投入した後、グラスの中をよーく見てみると木炭(備長炭)から小さな小さな気泡が出始めました。 その時の写真がこちら。

気泡が出ていることが少しは伝わりますでしょうか。
この気泡を見た時から、木炭(備長炭)に対する実験開始当初に抱いていた不安が「これは何か起きそうだ」と期待に変わり始めました。

木炭(備長炭)は、浄水型ウォーターサーバー並みの残留塩素除去能力を発揮できるのか?

ここからは、水道水に浸かった木炭(備長炭)をグラスから取り出し、お馴染みになりつつある水質検査のパックテストを使用して残留塩素を確認してみたいと思います。

残留塩素のカラーパレットの前に佇む木炭(備長炭)、果たしてウォーターサーバーのように水道水の残留塩素を除去することが出来るのでしょうか?

水道水から取り出すと、実験準備段階での木炭(備長炭)のすすぎが足りなかったのか、水道水が煤(すす)で少し黒くなっています。

木炭の水は若干くすんでます。そのことを考慮しておいたうえでパックテストの結果、着色されるのか判断が必要です。

続いて、パックテストで木炭(備長炭)が浸かっていた水道水を採取します。 その後4~5回振って結果を見てみます。


下の写真が結果です!右のパックテストが水道水単一の場合の結果、左が木炭(備長炭)を浸けた場合の水道水の結果です。 若干、煤(すす)の色味でくすんで見えますが、右と左のパックテストを比べると左の木炭(備長炭)を浸けた場合の水道水のパックテストは、残留塩素が約0.1ppm程度になっているのが分かります。

今回の調査を通して、「木炭(備長炭)には水道水の浄水型ウォーターサーバーほどの残留塩素の除去能力がある」とは言えない程度ですが、「残留塩素を減少させることが出来る」ということが分かりました。

そしてご参考までにですが、今回木炭(備長炭)をグラスの中で水道水に浸けていたのは10分程度の時間でした。これがもっと長時間だったとすると効果にも変化があるかもしれません。

どうやら木炭(備長炭)には、細孔という小さな小さな穴があり、水道水に含まれる残留塩素がその穴に付着して取り除くことが出来るようです。
前の段落で書いていた気泡もその細孔に入っていた空気が出たものなのだと推測しています。残留塩素以外にも不純物を取り除いたり、水道水中のミネラル成分に変化を及ぼすようですので、それらの成分を検査できるような新たな実験キットを探し出して、また試してみようと思います。

木炭(備長炭)とレモンで、ウォーターサーバー並みに水道水の残留塩素を除去できるのか?<後編>はこちら

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