水道水との付き合い方、教えます。

水道水の成分って?硬度を測って水質をチェック

更新日 : 2020.12.25

執筆者プロフィール

フリーランスのライター、編集者。奥さんと小学4年生、小学1年生の子供と4人暮らし。40歳を機に、心身ともに健やかで居続けることを意識しスポーツジムに通う。お水は常にマイボトルで持ち歩き、こまめな水分補給を心掛けている。

水道水に含まれる成分は、どんなものがあるのか?

水道水に多く含まれる成分としては、「ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウム」などが含まれており、国や地域によって含まれる成分の量も異っているようです。

これらは人間の身体に必要なミネラル成分であり、含まれる量や成分のバランスによって水の味が変わる事でもよく知られていると思います。

今回の投稿では、水道水と浄水型ウォーターサーバーのハミングウォーターで浄水したお水、そして一般的に販売されている日本のペットボトルの天然水の硬度をチェックし、水質や成分にどれ程の差があるのかなどを実験を通して調査したいと思います。

硬度はお水に含まれる成分によって変わる

お水の硬度とは、水中に含まれているカルシウムとマグネシウムの成分量をこれに相応する炭酸カルシウムの量に換算して表したもののようです。また、それらの成分量は水源の水質や地質によっても変わってくるようです。

日本では
「硬度」100mg未満 = 「軟水」
「硬度」100mg以上 = 「硬水」

と分類されており、一般的に市販されているペットボトルのミネラルウォーターのパッケージにも「硬水」「軟水」と表示されているもを見かけたことがあると思います。
一見、カルシウム、マグネシウムの含まれている成分量と聞くと「どちらもミネラル成分だから、たくさん含まれている硬水が健康に良さそう。」と思われる方もいるかもしれませんが、国内の水道水が軟水の為、普段日常的にそれを口にしている我々は、硬度が高すぎるとお腹がビックリして腹痛につながる事もあります。
海外に旅行した際、お水が原因でお腹を壊したりするのも、この硬度が原因の一つなのかもしれません。
また、含まれる成分の量が違うため味にも違いがあり、和食や日本人の口に合うのは軟水とも言われています。

水道水、浄水、天然水の硬度をチェック

それでは、今回の実験に移ります。
水道水、ハミングウォーターの浄水、日本のペットボトルの天然水における硬度を計測して、含まれる成分の量に違いがあるのか?等の水質チェックを行います。
補足ですが今回の水質チェックは「カルシウム硬度」と「マグネシウム硬度」を足した「全硬度」を調査します。

さて、水質や成分は異なるのでしょうか?今から結果が楽しみです。

上の写真に写っているのが、今回の水質チェックの主役達です。グラスに入っているお水は左から「日本のペットボトルの天然水」「ハミングウォーターの浄水」「ただの水道水」になります。
そして、各お水の成分量から硬度をチェックしてくれる検査キットは、残留塩素チェックでもおなじみの共立理化学研究所さんによるパックテスト「おいしい水 検査セット~おいしさを数値で見てみよう~」を使用します。
この検査キット一つで残留塩素と全硬度の2種類の水質チェックができるんです。

上の写真では、天然水も浄水も水道水も同じに見えますが、それぞれちゃんと個別に分けてグラスに注ぎましたので、準備段階の様子を掲載しておきます。

今回使用するパックテストがこちらです。残留塩素チェックの時と違って、中の試薬の色がピンクではなく紫になっています。
細かいですが、試薬が外に漏れないように止められている細い糸のような栓も、硬度のテストパックでは黄色になっています。残留塩素のテストパックは白の半透明でしたので色分けで区別されています。

では、一番右の「水道水」から、いざ!水質チェック開始です。

おぉー、入れた瞬間に紫色に反応し始めました。何かしら反応するだろうなと思っていても、毎回この瞬間は驚きを隠せません。

カラーパレットに合ててみたところ、水道水の硬度は、100mg/Lと言ったところでしょうか。
肉眼だとそれよりほんの少し薄くも見えます。

続きまして、真ん中の「ハミングウォーターの浄水」をチェックします。

こちらも同じく硬度は、100mg/Lといったところです。

そして最後に、一番左の「日本のペットボトルの天然水」をチェックします。

んん?日本のペットボトルの天然水の硬度は少し低く、硬度は50mg/Lぐらいでしょうか・・・

と思いきやこの写真の数秒後には、100mg/Lまで濃い色味にはならない程度なのですが、50~100mg/Lの間ぐらいの色味になりました。正確な数字ではないのですが75mg/L程度でしょうか。結局、並べると下の写真の様に硬度はほぼ同じ結果になりました。

水質チェックによる成分量や硬度の結果で分かった事

今回の水質チェックをする前は、「水道水」「ハミングウォーターの浄水」「日本のペットボトルの天然水」それぞれに含まれる成分量から硬度を計測すると、少しずつ変化があるのかな?と思っていまいた。
特に天然水は「ミネラルが豊富なのかな?」という先入観がありましたが、そうでもなかったことに少し驚きました。
今回は日本産の天然水を使用しましたが、海外産のミネラルウォーターであれば結果は変わっていたのかもしれません。

また、今回の水質チェックでもう一つ分かったのが、浄水型ウォーターサーバーのハミングウォーターに搭載されている2段階式浄水フィルターは、残留塩素や細かい小さな不純物、クロロホルム、総トリハロメタンなどは取り除いても、カルシウム、マグネシウムなど、人間の身体に必要なミネラル成分は取り除かずに、おいしく浄水するということが言えると思います。

今後も様々な実験を通して水道水や浄水の水質、成分などをチェックしてお届けしたいと思います。

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