- 執筆者プロフィール
- はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。
よくある赤ちゃんの便秘
赤ちゃんは母乳やミルクを飲んでいたり、6ヶ月頃からですとやわらかく食べやすい離乳食を少しずつ食べはじめていきますので、便秘にはならないのでは?と思われがちですが、便秘を経験する赤ちゃんは多いようです。
私も小さいこどもの子育て中で、最近まで離乳食をつくっていましたが、我が子も便秘を経験しました。
赤ちゃんの身体はまだまだ未熟で、便秘になったからといって、それを伝えることができませんので、親が赤ちゃんの体調を注意深く見る必要があります。
赤ちゃんの便は一日何回が目安?
大人でも一日に1回、もしくは2回で快便の人もいれば、3日に1回で健康的に過ごしている人もいますので、便の頻度には個人差があります。赤ちゃんも大人と同じでペースは人それぞれ。1歳未満の赤ちゃんですと、ほとんどの赤ちゃんが3日に1回以上の便が出ますし、4日以上出ないとおなかがはったり、ぐずったりする子が多くいます。1歳以上の子ですと便の回数が1週間に3回より少ない場合は便秘症と考えることが多いようです。
赤ちゃんの便秘の原因は?
なぜ、赤ちゃんに便秘の症状が現れるのでしょうか?
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未熟で、便の回数や形状は不安定です。大人のようにおなかの筋肉が発達していれば、便を排出する力もありますが、赤ちゃんにはむずかしく、便秘になりやすいとされています。
赤ちゃんの便秘の原因の多くは、哺乳不足です。特に母乳や混合栄養の場合には赤ちゃんがどれだけの量を飲んだかわかりづらいので、足りているか否かに注意が必要です。おっぱいの張りが乏しい、赤ちゃんがなかなか乳首を離さない、授乳後わずかな時間でおっぱいを欲しがって泣くなどの様子が見られた場合は、母乳不足が疑われます。哺乳量を知るためには、授乳前後に赤ちゃんの体重を正確に量ってみるのがひとつの方法です。また、1~2週間ごとに体重の増加を記録し、母乳不足の有無を知ることもできます。
離乳食がスタートしている赤ちゃんですと、離乳食の食物繊維や水分が不足している可能性もありますので、離乳食づくりの際に気をつけて、バランスの良い食事を与えるようにしましょう。
ほかには、生まれつき腸や肛門、あるいはほかの病気で便秘の症状が現れている場合も考えられますので、専門家による検査が必要です。
赤ちゃんの便秘チェック
赤ちゃんが生まれた直後は便が出た時間を記録している親が多いと思います。一日に何度も出ていたり、1日、2日便がなく、心配して対策を考えたり…。
下記を赤ちゃんの便秘の目安にしてみてください。
●おなかがはっている
何日か便が出ておらず、おなかがパンパンにはっている場合、おなかの中に便が溜まっていると考えられます。ミルクや離乳食の直後はおなかが膨らみますが、空腹時にもおなかがはっている場合は便秘を疑ってみましょう。
●機嫌が悪い、ずっと泣いている
赤ちゃんは自分の不調を訴えることがむずかしいので、その不調が改善されないと機嫌が悪くなります。赤ちゃんの唯一の訴えのサインは泣くことです。機嫌が悪く、泣いている場合は、ひとつずつそれらの原因になっているかもしれない要素を取り除いてあげましょう。ミルクは足りている?オムツはきれい?それらを解消しても、泣き止まず、機嫌が悪い場合は、便がおなかに溜まって不快感を抱いているのかもしれません。
●ミルクや離乳食の量が減っている
ミルクの量を毎回記録し、量を調整しているママは多いと思います。その際、いつもの飲んでいるミルクや食べている離乳食の量が、減っている場合は便秘の疑いがあります。おなかに便が溜まり、苦しい場合食欲が落ちるのは赤ちゃんも大人も同じです。眠気があったり、ちょっとした体調の変化で食欲は変化しますし、離乳食の好き嫌いもありますから、量が減ったからと言って、すぐに便秘というわけではありませんので、ほかの状況とも合わせてチェックしてみてください。
●コロコロした便で、硬い
とても小さい赤ちゃんの場合は難しいですが、1歳ぐらいになると、便をするときに「う~ん…」といきんでいる場合があります。便が硬く、スルっと出てこず苦戦していると考えられます。
ミルクだけから栄養を摂っている小さな赤ちゃんであれば、通常のうんちはやわらかめです。便が普段よりも固かったりコロコロしている場合、水分が足りていないサインです。便秘を引き起こしているかもしれません。便に少し血がついているときは、硬い便によって肛門が傷ついている可能性もありますので、常に便の状態を見てあげるようにしましょう。
赤ちゃんの便秘予防と対策
赤ちゃんの便通を良くしてあげるために、パパやママがお家でできることがありますので、健康管理のひとつとしてお試しください。
●生活リズムを整える
ミルクや離乳食はなるべく決まった時間に摂るようにし、夜の睡眠時間も決めることで、自律神経の働きを整えましょう。
●おなかマッサージ
おへそを中心に、「の」の字を描くようにマッサージをしてあげましょう。この時、時計回りに行うことがポイントです。足の前後運動もおすすめです。仰向けに寝かせた赤ちゃんの両足を持って、交互にゆっくり前後に動かすとおなかへの刺激になります。上半身を起こせる赤ちゃんですと、腹ばいになることもおなかへの刺激になります。
●ヨーグルトや果汁を与えて
ヨーグルトを大量に与えるのではなく、毎日少量を食べさせてあげましょう。すりおろしりんごも消化がよくおすすめです。しかし、乳製品やりんごなどは、アレルギー物質を含む食品ですので、はじめて食べる際は少量から与えるようにしましょう。何かあった場合を想定し、病院が開いている曜日や時間に与えるようにしてください。
●綿棒でお助け
赤ちゃんの肛門をベビーオイルやワセリンなどを塗った綿棒で刺激する方法があります。綿棒を1cmほど赤ちゃんの肛門に入れて、ゆっくりと回します。綿棒に便がついたら、まもなく便が出るでしょう。
頻繁にするケアでもありませんが、我が子には一度したことがありますし、医師に教えてもらった方法です。
●水分補給
離乳食をはじめたばかりの赤ちゃんに多いのが、これまで母乳やミルクからできていた水分補給の量が減ることです。水分不足は便秘を引き起こす大きな原因になります。離乳食とともに、白湯や麦茶を与えることを忘れずに。
子育てに役立つハミングウォーター
便秘以外にも赤ちゃんの体調に変化がないか、パパとママはいつもドキドキしているものです。
ハミングウォーターがあれば、白湯をわざわざつくる手間もかかりませんし、赤ちゃんに安全なお水で水分補給を行えます。また、離乳食づくりにも役立ちますので、ぜひお使いください。