水道水との付き合い方、教えます。

塩素でビタミンCは本当に破壊されるのか?

執筆者プロフィール

嫁と3歳の子供と3人暮らし。スポーツはバスケットボールが大好き。お水はいつもペットボトルの天然水を1日1.5リットル飲んでいて、水道水はあまり飲むことがないので、ちょっと不安。

水道水に含まれる残留塩素

以前、配信した記事「日本の水道水って飲めるから安心!?残留塩素を調査」でもご紹介したように、日本の水道水はそのままの状態で飲料水としても使用できる世界でも有数な綺麗な水です。これは日本のインフラ整備がしっかり施されているからですが、浄水場で塩素処理をした際、微量ながらも水道水の中に残留塩素が含まれているのも事実です。今回はこの残留塩素がビタミンCを破壊するのか、実験を通して調査したいと思います。

身体に大切なビタミンC

ビタミンCはレモンなどの柑橘系の食物や、赤ピーマン、黄色ピーマン、ブロッコリーなどの野菜にも多く含まれています。活性酸素を取り除くことで免疫力を高めてくれたり、肌のメラニン色素の生成を抑えてくれたりと、美容や健康面でも大活躍してくれる栄養素のひとつです。コラーゲンの生成にも必要不可欠な栄養素としても良く知られています。
また、ビタミンCは人間の体内で自ら生成できないため、日頃の食生活を通して上手に摂取する必要があり、我々の身体にとって大切な栄養素の一つであることが言えます。

実験の前準備

実験キットは「MquantⓇ Ascorbic Acid Test」というアスコルピン酸の簡易分析試験紙を使用して、液体中のビタミンC含有量を測定します。アスコルピン酸という名称は耳慣れないかもしれませんが、ビタミンCの一般名になります。

この実験キットは海外製のため使用方法に若干戸惑いましたが、説明書を確認したところ対象の液体に簡易分析試験紙を浸した後、カラースケールで色味を確認するだけで測定できるようです。

丸い筒を開けてみると、中から数十枚の簡易分析試験紙が入っており、その先には黄色い反応部がついています。

ビタミンCには市販のリキッドレモンを使用します。先ずは念のため、試験紙が実際に反応するかどうかと、リキッドレモンにビタミンCが含まれているかどうかを測定してみます。
するとリキッドレモンを垂らした瞬間に一目瞭然、カラースケールの1000~2000mg/L の値に反応しました。写真では分かりにくいですが、肉眼ではそれ以上にも見えます。

続いて検体となる「ビタミンC+塩素が入っていない水」「ビタミンC+塩素が入った水」を作ります。二つの計量カップの中に、極力差が出ないよう計量スプーンを使用して、1mlずつリキッドレモンを投入します。

次に塩素が入っていない水としてハミングウォーターの浄水を注ぎ、もう一方は塩素が入った水として水道水を汲み入れます。ちなみに、ハミングウォーターの浄水の中に塩素が含まれていないことは、以前の実験で実証済みです。

大きい計量カップとグラスに汲んだそれぞれの水を、直接小さい計量カップに投入すると超過してしまいそうなので、5mlの計量スプーンで丁寧に水を移します。

これで、
左側 = ビタミンCが入ったリキッドレモン + 塩素が含まれていない水
右側 = ビタミンCが入ったリキッドレモン + 塩素が含まれた水道水
の出来上がりです。

塩素でビタミンCは破壊されるのか?

写真は実験前にそれぞれを並べたものです。試験紙とカラースケールを見比べると、0mg/Lであることが分かります。

いざ、試験紙の投入です。どのような反応を示すのでしょうか。

左側の「リキッドレモン+塩素が含まれていない水」から試してみます。
2秒ほど浸して上げてみると、試験紙が徐々に緑色に変化します。カラースケールと見比べると肉眼では、300~500mg/L 辺りに見えます。
ビタミンCが薄まってはいるものの、明らかに含有されていることがわかります。

次に右側の「リキッドレモン+塩素が含まれた水」を試します。
こちらも2秒ほど浸して上げてみたところ・・・ん?試験紙が反応せず色味が変化しません。
念のため再度浸してみたのですが、同じように試験紙は変化しませんでした。
カラースケールと並べてみても、0mg/Lに等しいように見えます。

ビタミンCの含有量測定で分かった事

水道水に含まれる微量な塩素でもビタミンCが破壊されてしまうということ、そして同時にハミングウォーターの浄水は塩素が除去できているという事が改めて分かりました。

今回の実験では計量カップにビタミンCとしてリキッドレモンを入れ、そこに水道水を投入しましたが、計量カップではなく自身の体内に水道水を摂取した際も同じようなことが起こっているのでしょうか。
日本の水道水に含まれる残留塩素は水質を綺麗に保つためのもので、水道法で定められた基準値内の微量なものと分かってはいるものの、気になる方もいらっしゃると思います。

今後も水道水や浄水の水質などについて、様々な実験を行ってお届けしたいと思います。

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