知っておきたい!水の用語集

サルフェートは危険?人体への効果や影響について解説

サルフェートとは?

サルフェートとは日本語で「硫酸塩」と呼ばれ、硫酸イオンを含む無機化合物です。硫酸イオンとミネラル成分が結合してできた化合物を言います。つまり、特定の物質を指すではなく複数の物質を総称した言葉になります。サルフェート(硫酸塩)の例としては以下のような物質があります。

●硫酸ナトリウム
●硫酸カリウム
●硫酸カルシウム
●硫酸鉄

名前に「硫酸」と付いているので怖い印象を受けるかもしれませんが、意外と我々の身近なところで利用されている物質です。主な用途としてはガラスの原料や入浴剤、シャンプーや石鹸、食品添加物としても利用されます。

また、天然にも豊富に存在し、なじみ深いところでは温泉の成分として有名です。飲用できる温泉にも含まれている場合がある他、外国産のミネラルウォーターにもサルフェートが含まれている製品があります。

サルフェートの効能

一般社団法人日本温泉協会によるとサルフェートが含まれた温泉(硫酸塩泉)は切り傷や末梢神経障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症に効能があるとされ、飲用すると胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘に効能があるとされています。

また、硫酸マグネシウムや硫酸ナトリウムには便の排出を促す作用があり、便秘薬に用いられます。さらに、硫酸カルシウムには利尿作用があるとされ、漢方などに利用されています。

【参考】日本温泉協会:温泉の泉質について
https://www.spa.or.jp/onsen/501/

サルフェートとデトックスについて

サルフェートが含まれたミネラルウォーターを売るときにデトックス効果の有効性をうたっている場合があります。しかし、デトックス効果自体が科学的根拠に乏しいため、これらの有効性にも根拠はないと考えられます。ただ、硫酸塩の一部には利尿作用や便の排泄作用があるため、余分な物を出す作用はあると言えるかもしれません。

【参考】
イギリス国民健康サービス:TheTruth About…Detox Diets
https://www.nhs.uk/livewell/tiredness-and-fatigue/documents/truthdetoxdiets.pdf

サルフェートの危険性

サルフェートは摂取すると人体に悪影響を及ぼす場合があります。環境省によると硫酸塩泉には禁忌症が存在し、下痢のときには入浴するべきではないとされています。また、硫酸ナトリウムを含んだ温泉には腎臓病、高血圧症、むくみがある人は入浴するべきではありません。

界面活性剤としてサルフェートを含んだシャンプーなどがあり、人体に有害であるという主張と共にサルフェートが含まれないシャンプーなどが数多く売られています。しかし、サルフェートは国に認可されている化合物であり、肌に付いたからといって特に有害ではないと考えられます。ただし、サルフェートは界面活性剤としては洗浄力が強いため、肌が弱い人が使用すると頭皮に炎症を起こしたり、乾燥肌の原因になったり場合があるので注意が必要です。

サルフェートと食品

サルフェートは食品にも含まれ、国から食品添加物として認められているものもあります。例えばサルフェートの1つである硫酸カルシウムや硫酸マグネシウムは豆腐を作る際の凝固剤として認められています。豆腐の凝固剤といえば「にがり」が有名ですが、にがりは塩化マグネシウムが主成分なので硫酸塩とは別のものです。硫酸カルシウムは「澄まし粉」と呼ばれ、にがりの代用品として普及しました。戦時中ににがりが軍事目的で調達されたため、一般市場ににがりが無くなってしまったからです。その名残で戦争が終わったあとも豆腐作りに利用されています。

まとめ

サルフェートは我々の身近にある物質です。食品に用いられたり、シャンプーに用いられたり、さまざまな用途に使われています。したがってほとんど無害な物質ですが、使い方によっては有害性が生じる場合もあります。サルフェートが含まれる製品を使う際には用法や用量を守って適切に利用しましょう。

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