美容・健康に嬉しいお水の効果

花粉症に負けない生活習慣

更新日 : 2022.04.21

執筆者プロフィール

はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。

はじめに花粉症とは

花粉症は、花粉によって生じるアレルギー疾患の総称でして、主にアレルギー性鼻炎とアレルギー性結膜炎が生じます。
原因となる植物はスギやヒノキ、イネ、ヨモギ、カモガヤ、ブタクサ、シラカンバなどがあります。花粉は植物の種類によって飛散時期が異なり、スギは1月以降、ヒノキは3月以降、イネの場合は5~6月にかけて流行がみられます。
気象条件によって飛散時期や飛散量が異なり、地域によっても差があります。北海道にはスギ花粉飛散はとても少なく、沖縄にはスギは全く生息しません。関東・東海地方ではスギ花粉症の人が多く、九州ではヒノキ花粉症の人が多い傾向があります。関西では、スギとヒノキ科の植林面積はほぼ等しいので、今のところ、花粉飛散はスギのほうが多いのですが、ヒノキが多く飛ぶ年もあり、4、5月にも注意が必要です。
花粉症の患者の実数については、まだ検討の余地がありますが、厚生労働省の全国調査では国民のおよそ25%と考えられています。

花粉症の主な症状

花粉症の主な症状は、くしゃみや鼻水、目のかゆみです。花粉飛散量や個人差で鼻のかゆみや頭痛に悩まされる人もいます。
花粉が鼻に入ると、直後にくしゃみ、鼻汁が生じ、少し遅れて鼻づまりの即時相(そくじそう)反応が生じます。花粉が目に入ると目の粘膜(結膜)でアレルギー反応が生じることもあり、目のかゆみに加え、充血や涙が止まらないといった症状が現れることもあります。
症状が強い場合ですと、鼻で吸収されなかったスギの抗原成分が鼻から喉へ流れ、喉のかゆみ、咳を生じます。また鼻づまりによる頭痛、鼻や喉の炎症反応による微熱、だるさなどの症状が現れます。
また、花粉症による皮膚炎(肌荒れ)を発症する人もいます。顔や首など、花粉に触れる箇所に湿疹が出ることがあり、鼻水や目のかゆみと言った花粉症の症状がない方でも、皮膚にこれらの症状が出ることもあります。

花粉が飛びはじめるとすぐに症状が出てくる人もいれば、花粉がたくさん飛ばない限り、症状が出てこない人もいます。その年に飛散する花粉数によって花粉症の症状の強さが異なり、重症の人ですと、集中力や思考力が低下し、仕事や勉強、家事に支障をきたす人も多くいらっしゃいます。この花粉症によるQOL(クオリティオブライフ)の低下は大問題です。

セルフケアで症状を緩和させよう

原因花粉を完全に避ける生活や、すべての花粉を除去することは不可能なので、少しでも身体に花粉が入らないように工夫することが、症状の悪化やQOLの低下を防ぐことにつながります。

ご自身でできる花粉症のセルフケアをご紹介します。

鼻と目に花粉が付着しないようにする防御器具が有効です。 今やマスクは必須ですが、マスクに加え、メガネをかけるようにしましょう。花粉症用メガネも販売されていますが、通常のメガネでも、メガネをしていないときに目に入る花粉量の半分以下になります。コンタクトレンズを使用している人は、花粉がレンズと結膜の間で擦れるので、花粉の時期はメガネをかけたほうが防御になります。普段コンタクトレンズもメガネもしていない人でもダテメガネで対策してみてください。

ほかには花粉情報をチェックし、飛散が多いときの外出を控えるようにし、窓や扉を閉めておくようにしましょう。
また、服装では表面がけばけばした毛織物などのコートは素材上、花粉が付着しやすくなりますので、着用を控え、花粉の舞う時期は、化学繊維のコートを着るなど、花粉が付着しにくい服装をすることで、花粉を吸い込む量を少なくし、室内に花粉を持ち込こむ量を減らす対策になります。
ほかにも、帰宅時は、衣服や髪をよく払ってから入室するようにし、手洗いの際に、洗顔やうがいも習慣にしましょう。家の中の掃除をこまめにするのも有効です。

免疫力をアップさせる白湯生活

花粉症の医学的名称は、アレルギー性鼻炎です。アレルギーとは、自分の体の防御(免疫)システムが誤作動してしまうことを言います。免疫細胞は、身体に害のあるウイルスや細菌などから私たちの身体を守っています。風邪をひいたときに鼻水や熱が出るのは、免疫細胞からの正常な信号なのですが、花粉症の人は、身体に害のない花粉に免疫細胞が反応して、風邪を引いたときと同様の信号(鼻水など)を誤って出してしまいます。

このようなことから、免疫を正常な状態へ近づける対策も花粉症の症状緩和に有効です。
体内の免疫細胞の60~70%が集まっているのが腸管(大腸と小腸)ですので、腸内環境を整えておくことが大切です。
そこで白湯をゆっくりと飲むことを習慣にしてみてはいかがでしょうか?白湯を飲むことで内臓全体が温まり、全身の血流が良くなると内臓温度が1℃上昇しただけで、免疫力が約30%上昇します。また、基礎代謝も10%前後上昇すると言われています。その結果、花粉やアレルギー症状の緩和が期待できます。

白湯を飲むといった簡単な花粉症対策ですと、負担なくはじめられますので一度お試しください。

閉じる