そもそも「消費期限」と「賞味期限」の違いって？

日本では、加工食品に期限表示をすることが、食品衛生法と農林水産省所管のJAS規格（日本農林規格）で定められています（一部の例外を除く）。その期限表示には、「消費期限」と「賞味期限」の2つがあります。

●消費期限とは
未開封かつ表示されている方法で保存した場合に、安全に食べることができる期限の表示です。お弁当や食肉など、短期間（概ね5日程度）で消費すべきものに表示されています。消費期限切れの食品は“食べると健康を害する恐れがあるから、食べない方がいい”という意味です。

●賞味期限とは
未開封かつ表示されている方法で保存した場合、この時期までは“おいしく飲食できる”という期限です。缶詰やインスタントラーメン、飲料水など、比較的長期にわたって保存できる食品に表示されています。“本来の風味やおいしさは損なわれているかもしれないが、健康に害はなく十分に飲食できる”ものが、賞味期限切れの食品です。

「消費期限」と「賞味期限」、よく似ているため意味をしっかりすみ分けできていなかった方が多いのではないでしょうか？私も賞味期限が切れている食品を家で見つけてしまった時、もったいないですが、捨ててしまうことが多かったように思います。実際には異なる意味なので、違いを正しく理解して、食品ロスを減らす努力をしていきたいものです。

消費期限と賞味期限の違いがわかったところで、今回はミネラルウォーターの賞味期限について、話を進めていきます。

ミネラルウォーターの賞味期限

ミネラルウォーターに設定されている賞味期限はどれくらいかご存知ですか？そもそも、ミネラルウォーターに賞味期限があること自体、初読という方もいらっしゃるかもしれません。
メーカーによって異なりますが、1.5～2Lのもので2年間、500mlですと1年間程度の賞味期限を設定されていることが多いようです。しかし、ミネラルウォーターは製造過程で加熱やろ過によって雑菌が取り除かれていますので、未開封で適切に保存されていれば雑菌が取り除かれたまま保たれているので、賞味期限をある程度過ぎたとしても健康上問題なく飲むことができるそうです。

ペットボトルを開封すると…

天然水やミネラルウォーターは賞味期限が長い商品が多いので、正しい方法で保管することで、長期間保存ができます。反対に、間違った方法で保管すると、賞味期限にかかわらず短期間で品質が劣化する恐れもあります。
保管する際のポイントは3つです。
●直射日光が当たらない場所を選ぶ
●高温多湿の場所を避ける
●臭いが強いものと一緒に保管しない

また、容器も重要です。薄手のボトルよりも、厚みのあるしっかりとしたボトルで、500mlよりも2Lボトルの方が、光や匂いなど外部から受ける影響が少なくて済みますし、お水の容器が段ボールなどでパッケージされていれば、さらに外部からの影響が小さくて済みます。

真夏やスポーツの後は、ペットボトルの水をそのままボトルに口をつけて、飲む機会が多いと思います。直射日光や高温の場所での保管は避け、暗所で涼しい場所に保存しておいたとしても、一旦開封をしてしまうと賞味期限内であっても、できるだけ早く飲み切るようにしてください。

ミネラルウォーターはしっかりと殺菌が行われていますが、どんなに殺菌されていても、一度開封したペットボトルには、外気に触れた途端、雑菌などの異物が混入してしまうことから、水質がすぐに悪化してしまいます。開封したミネラルウォーターをコップに注ぐなどして飲んで、口をペットボトルにつけていない場合だとしても、例外ではありません。コップ飲みの場合の日持ちの目安は、夏の暑い時期の場合ですと当日～数日、冬の寒い時期の場合ですと1週間程度は持つと言われていますが、これはあくまでも目安ですので、1度開封をした飲み物はできるだけ早く飲みきるか、処分するのが安全です。

ハミングウォーターは備蓄用にも最適です

ミネラルウォーターは、日常生活の飲料としてだけでなく、非常時の備蓄用として保存されている方も多いと思います。賞味期限を気にせず飲めるのは、保存状態が良いものです。
保存状態を気にせず、備蓄用の水を確保するためにも、ハミングウォーターを活用してみてはいかがでしょうか？オプションの「非常用電源ユニット」※をサーバーに取り付けるだけで、浄水フィルターでろ過された常温水が使用できます。もしもの時に安心しておいしい水を利用できるのは心強いですよね。

※オプション購入が必要です。販売価格：1,600円（税込1,760円）