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水出し緑茶には魅力がたくさん!おいしく作るコツは茶葉とお水にあり

執筆者プロフィール

エンタメ好きのライター「もえ」。幼い頃からテレビっ子で、30代になった今もドラマ・バラエティ・ニュースなどジャンル問わずテレビ番組が大好き。ラジオを聴きながら散歩も趣味の一つ。目から耳から鼻から、常に何かしらの情報を入れたいタイプ。

夏にゴクゴク飲みたい水出し緑茶。
緑茶は急須で淹れるイメージが強いかもしれませんが、水出し緑茶ならではの良さや効能があることはご存知でしょうか。

この記事では、水出し緑茶について深掘りしていきたいと思います。

水出し緑茶の特徴と効能

水出し緑茶の特徴や効能をいくつか紹介します。お湯で淹れる緑茶とは異なる魅力がたくさんあります。

甘みやうまみが増す

緑茶にはカテキンが含まれますが、このカテキンは60℃以上になると多く抽出され、苦味や渋みが強まります。しかし、水出し緑茶の場合は熱を加えませんので、カテキンの量が抑えられます。また、低い温度でじっくりと緑茶の味を引き出すことで、甘みやうまみ成分であるテアニンが増した緑茶になります。

ビタミンCが壊れない

美肌や風邪予防に効果が期待できるビタミンCは、熱に弱い性質があります。緑茶にもビタミンCが含まれますが、水出し緑茶なら熱が加わらないため、効率的にビタミンCを摂取できます。
さらに、ビタミンCは水に溶けやすいため、水出しの抽出時間を長くすることでより多くのビタミンCを抽出できます。

カフェインの摂取量を減らせる

緑茶に含まれるカフェインは、温度が高いお湯に溶けやすい性質があります。つまり、水出し緑茶なら比較的カフェインが抑えられるため、睡眠前や妊婦さんでも安心して飲めます。

免疫力アップが期待できる

緑茶にはエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピカテキンガレ、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキン(EC)という4種類のカテキンが含まれています。

中でもエピガロカテキンには免疫力を高める作用があり、水出しにすることで効果が高まると言われています。特に夏の時期は体力を消耗し免疫力が低下することが多いので、水出し緑茶を上手に活用するといいでしょう。

よく眠れる

水出し緑茶は温かい緑茶よりもカフェインの含有量が少ないため、睡眠を妨げる心配がありません。また、先ほどもお伝えした緑茶に含まれるテアニンは、水出しにすることでより多く成分を抽出できます。テアニンにはリラックス効果があるため、質の良い睡眠も期待できます。

熱中症の予防になる

水出し緑茶は、カフェインやカテキンの抽出量が少なく、水分が体内に吸収されやすいため、熱中症の予防としても飲むことができます。実際に、マラソンや駅伝での水分補給としても採用されているほどです。

また、氷を入れた氷水で抽出すれば、カフェインやカテキンはほとんど出ません。妊婦さんやこどもも問題なく飲めるため、幅広い層が飲める熱中症予防ドリンクとしてもおすすめです。

水出し緑茶の作り方

ここではおいしい水出し緑茶の作り方をご紹介します。

〈手順1〉 ポットに茶葉を入れる
まずはポットに茶葉を入れましょう。
茶葉の量は、お水500mlに対して5〜15g程度が目安です(適切な茶葉の量は茶葉や好みによって異なるため、あくまで目安としてください)。茶漉し付きのポットやティーパックを使うと便利です。

〈手順2〉 氷とお水をポットに入れる
茶葉が入ったポットに、氷とお水を入れましょう。氷を一緒に入れることで、キンキンに冷えた緑茶を作ることができます。

〈手順3〉 冷蔵庫で冷やす
そのまま冷蔵庫で2時間ほどかけてじっくり抽出します。好みの濃さのお茶になったら、茶葉の入った茶漉しやティーパックを取り出してください。そのまま茶葉を入れた状態にしておくと苦みが強くなる場合があります。

〈備考〉
時間が経つとうまみ成分が沈殿してしまうため、飲む際はポットを軽く振って混ぜてから飲むのがおすすめです。雑菌の繁殖や味の劣化を防ぐ観点から、一度作ったら2〜3日で飲み切るようにしましょう。夏場はできるだけ1日で飲み切ると安心です。

おいしい水出し緑茶を作るポイント

茶葉にこだわる

緑茶といっても玉露や抹茶、煎茶などさまざまな種類があります。煎茶だけをとっても、産地や蒸し加減、一番茶・二番茶などの収穫時期などの違いからバリエーションは豊富です。

オリジナルのブレンド茶葉を販売している茶葉専門店もありますので、緑茶の種類だけではなく、店ごとの異なる味わいを楽しめます。

お水にこだわる

お水には「硬水」と「軟水」があります。 硬水ですとミネラルがたくさん含まれています。ミネラルの一種であるマグネシウムは、緑茶が有するカフェインやカテキンなどの成分と結合して茶葉の抽出に悪影響を与えてしまいますので、水出し緑茶を作る際は、ミネラルが少ない軟水を使うのがおすすめです。ミネラル成分が少ない軟水を使うことで、茶葉の成分を効果的に抽出でき、おいしい緑茶を淹れることができます。

水出し緑茶を作るのに便利なハミングウォーター

水出し緑茶は、カフェインを抑えて甘みやうまみを引き出す以外にも、免疫力アップや睡眠の質の向上、熱中症予防にもなる夏にうってつけの飲み物です。

水道水を使って水出し緑茶を作っても問題ありませんが、水道水に含まれるカルキは少なからず緑茶の香りや味を損ねてしまいます。かといって、水道水を沸騰させてから冷ます作業は時間と手間がかかり、面倒かと思います。

そんなときに便利なのがハミングウォーターです。
ハミングウォーターなら2段階式浄水フィルターで水道水に含まれる不純物をしっかりと取り除けますし、カルキ臭もしませんので、緑茶の味を損なうことはありません。また、冷水がすぐに使えますので、水出し緑茶を作る手間が省けます。

ぜひこの夏は、ハミングウォーターで手軽においしい水出し緑茶を作って、暑さを乗り切ってください。

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