- 執筆者プロフィール
- はじめての育児をスタートさせたばかりのライターの「なぎさ」。家のインテリアは夫のこだわりに従って、余計なものは買わないようにいつも注意している。「時短」や「手抜き」という言葉が大好き。赤ちゃん中心の生活にも少し慣れてきたところ。
赤ちゃんは甘いものが大好き
赤ちゃんはとても正直です。うれしいことがあれば、素敵な笑顔を見せてくれますし、不快なことがあれば泣いたり、怒ったりとストレートに表現してくれます。赤ちゃんが笑うと家族もみんな幸せな気持ちになります。
赤ちゃんにとってはじめての味で、好みのものを口にすると、びっくりした表情で急いで次の一口を食べようとします。特に甘いものは大好物!そんなかわいい表情を見たいけれど、市販のお菓子ばかり与えるのは、食育を考えると少し抵抗があるのではないでしょうか?外出時や疲れた時に、市販のお菓子を上手に取り入れるのは良いと思いますが、できれば手づくりのおやつを与えたいものです。手づくりですと、添加物を気にする必要もありませんし、それを食べてこどもが喜べば、ママもパパももっと幸せな気持ちになれるのではないでしょうか?
前回は、こどもが喜んで飲んでくれる熱中症対策ドリンクのレシピを紹介しました。
今回はスイーツ編ということで、デザートになるドリンクとゼリーのレシピをご紹介します。おやつタイムや食後のお口直しにぜひ、お試しください。
オレンジやバナナの手軽な材料でつくれる熱中症対策ドリンクレシピはこちら
こどもにとっておやつは「第4の食事」
こどもはおやつタイムが大好きです。「栄養は朝昼晩の食事から摂るように」や「おやつは与えないほうがいい」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、おやつはこどもの成長にはかかせない栄養補給の役割がありますので、欠かすことはできません。
こどもは消化器官がまだまだ未熟なため、一度の食事でたくさん食べることができませんので、食事と食事の間の「おやつ」で栄養を補う必要があります。そういったことから、おやつは「第4の食事」と言われていますので、おやつも食事と同様、毎日同じ時間に食べさせてあげましょう。
おやつでは、こどもが不足しがちと言われているカルシウムやタンパク質を補ってあげるのが理想です。牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品やイモ類、果物、小魚など、バランスを考えて、取り入れるように心がけてください。
スイーツドリンク簡単レシピ① ――――――――――――――――――――――
りんごと人参のジュース
【材料】
・りんご:1個
・オレンジ:1個
・にんじん:約50g
・お水:100cc
【つくり方】
①りんご、オレンジ、にんじんの皮をむき、ざく切りにする。
②①とお水をミキサーにかけて、完成。
【補足】
こどもがより飲みやすいようお水の量を増やしてもおいしくできます。
スイーツドリンク簡単レシピ② ――――――――――――――――――――――
いちごとバナナのジュース
【材料】
・いちご:1/2個
・バナナ:1本
・プレーンヨーグルト:大さじ1
・お水:100cc
【つくり方】
①いちごはヘタを取り、バナナはちぎりながらミキサーへ。
②①とプレーンヨーグルト、お水をミキサー入れて撹拌すれば、完成。
【補足】
甘さが足りない?と思う程度でOK。こどもは十分甘さを感じられます。
ゼリーづくりは寒天で?ゼラチンで?
ドリンクではありませんが、ゼリーも口当たりが良く、こどもが好んで口にしてくれるものです。
固める時に使う「寒天」と「ゼラチン」は、原料が違います。
寒天は天草などの海藻からできているため、タンパク質や食物繊維が豊富ですので、便秘解消にも適しています。少し固めの食感に仕上がりますので、赤ちゃんが食べる時には、目安の分量より水分を多くし、やわらかい食感に調整して、小さめにカットして与えましょう。また、のどに詰まらせないか食べている様子をしっかりと見るようにしてください。
ゼラチンは動物性のタンパク質(牛や豚の骨、皮など)からできています。
赤ちゃんのアレルギーが心配な場合は、まずは寒天を選び、牛肉や豚肉など、肉類をしっかり食べられるようになった後、ゼラチンを使うと良いと思います。
スイーツ簡単レシピ ――――――――――――――――――――――――――
いちごと牛乳の寒天
【材料】
・いちご:12個 (約120g)
・牛乳:150ml
・お水:50ml
・砂糖:大さじ2
・粉寒天:2g
【つくり方】
①バットをお水で濡らしておく。
②いちごのヘタを切る。
③お鍋に、お水、粉寒天、砂糖を入れて中火で熱し、耐熱性のヘラでよく混ぜる。沸騰して2分ほど加熱し、そこへ牛乳を2回に分けて入れ、よく混ぜます。牛乳が固まってきたら、火から下ろします。
④バットに②と③を入れて、粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間程度冷やします。
⑤食べやすい大きさに切ってでき上がり。
【補足】
寒天は固まりにくくなることがありますので、沸騰した状態で1〜2分加熱してください。加熱後は常温で固まりますので、バットや型に入れる前に粗熱を取り過ぎてしまわないようにしましょう。
牛乳は沸騰させると分離することがありますので、火加減にはご注意を。
いちごをマンゴーにしてもおいしいです。
ハチミツは1歳を過ぎてから
「少し甘くしてあげたほうが食べやすいかな?」と、ホットケーキやスイーツに、ハチミツをかけてあげたくなりますが、赤ちゃんがハチミツを食べると乳児ボツリヌス症にかかる恐れがあります。
ボツリヌス菌は、土壌中などに広く存在している細菌で、食品などを介して口から体内に入ると、大人の腸内ではボツリヌス菌が他の腸内細菌に負けてしまうため、通常何も起こりません。しかし、赤ちゃんの場合ですと、まだ腸内環境が整っておらず、ボツリヌス菌が腸内で増えて毒素を出すため、便秘、ほ乳力の低下、元気の消失、泣き声の変化、首のすわりが悪くなるなどの症状を引き起こすことがあります。1歳以上ですと、ハチミツはリスクの高い食品ではありませんが、「ハチミツは1歳を過ぎてから」と言うことを覚えておいてください。
ドリンクもスイーツもお水が大切
ドリンクやスイーツづくりにはお水を使うものがほとんどです。おいしいものをこどもに与えてあげるのと同じように、「安全」にも気を使いたいものです。ハミングウォーターがあれば、安全・安心でおいしいお水をお菓子づくりにもどんどん使えますので、便利です。ぜひ、ご活用ください。